ミッドナイト・エンジェル団

出版とか広告のお仕事の人

「探偵」ドラマに見る流行とファッションと。

男が憧れるもの。それは「探偵」で間違いない。
探偵というフリーダムでそしてアンダーグラウンドな存在が憧れる理由だろう。
これは不良なのだ。
結局、男は不良になりたいのだ。っとそれはさておき。
カッコいい探偵の条件。それは生き様であり、ファッション。
ライフスタイル全てがカッコ良くなければならないのである。

最近、憧れられる、かっこいい「探偵」がいない。
そもそも、最近の若者は憧れを抱くのであろうか。。。さておき。
「探偵」のイメージはメディアによってつくられてきた。
そして、最近かっこいい「探偵」つくってなくね? ってことだ。

探偵には大きくわけて2つの系統があると思った。

一つが主題であるところのカッコいい探偵。
傷だらけの天使
探偵物語
「私立探偵 濱マイク
などの主人公じたいが半グレなもの。

もう一つは賢い系探偵
金田一少年しかり、コナン君だ。浅見光彦シリーズやガリレオも広義の探偵じゃないかと思う。
賢い系探偵は謎解きに重きが置かれている。
だが、男が憧れるを抱くほどかっこよくはない。基本的に優等生だからだ。

流れでいくが、同じような謎解きものに刑事モノがある。
刑事モノは、基本的に体制に組み込まれている人々なので、そんなにカッコよくない。
試験を受けて警察になってる人たちだから。
それでも組織に入って抗う人のドラマだと人気は出る。
組織の中のアウトロー感だろう。
ただし刑事ドラマではファッションやライフスタイルを描くことは出来ない。
なぜなら、公務員だからだ。
規律の中に生きる人々からは流行は生まれない。
基本的にスーツだし、あっても私生活が荒れてますな要素。

そして昨今、かっこいい探偵が生まれてない。
カッコいい要素は生き様であり、ファッションだ。
傷だらけの天使探偵物語濱マイク、それらは
社会の一部を切り取り、クローズアップして見せながらも
そこに、ファッションの提案が加味されていた。
だからこそ、ドラマなのにリアル。且つ憧れの対象になったのである。

ここからは想像だが、それらの作品は
制作側にカッコいい人間が多かったのだろう。
それが当時の視聴者世代とリンクしたのかなーっと。
テレビやら舞台の制作はいっちゃ悪いが悪い人たちと紙一重な業界。
制作側にもやんちゃな人たちが多かったのだろう。

最近だと、コンプラ的にもアレだとか色んな制約が多くて
半グレを主人公にしたものをテレビでできないんじゃないのかと思ってる。

最近だと、一番近いのは
闇金ウシジマくんなんだろうけど、カッコよくないんだよね。
闇金屋に憧れないでしょ。あとファッションとしても。
土竜の唄もそうだけど、ダサいんだよね。

なんか、若者たちが憧れるヒーローが出てこないかなーって思う。
濱マイクが2002年の作品なので、もう10年以上カッコいい探偵がいないのだ。